子どもの可能性を引き出す“関わり方”

こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。

 

スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。

今回は
【子どもの可能性を引き出す関わり方】です。

子どもの発達レベル

前回、
子どもの発達レベルに合わせて、その時に必要な運動要素を学習させてあげることが重要。
という事をお伝えしました。

 

第1ステージ(0~3歳)
“基本機能を獲得する時期”

第2ステージ(3~5歳)
“基本機能を安定させる時期”

第3ステージ(5~8歳)
“プレゴールデンエイジ”

第4ステージ(9~12歳)
“ゴールデンエイジ”

こういったステージがあり、それぞれの特徴も確認していきましたね。

 

そして。

○脳・神経系の発達
○身体の発達
○運動経験

これらにアプローチしていく事が【全ての運動発達】につながる

という事でした。

※関連記事
子どもの運動能力を高めるために必要な事

発達レベル別、関わり方

発達レベルと、それぞれの特徴を確認したら、それをふまえて関わり方を考えないといけませんね。

それぞれの発達レベルで関わり方のポイントを整理していきましょう。

 

第1ステージ(0~3歳)
“基本機能を獲得する時期”

この時期は保育の領域ですね。
当然ですが、動きは完成していないですし“やってあげること”が多い時期です。
【快】か【不快】かによって笑ったり泣いたりし、コミュニケーションをとりますので、周囲の大人が感じ取ってあげないといけません。
この年代の特徴として、外界(周囲)に非常に興味を示し、なんでも手に取り、口に入れて確認します。
移動できるようになると俗にいう“魔の2歳児”に突入します。

 

第2ステージ(3~5歳)
“基本機能を安定させる時期”

この時期になると、周囲の大人や運動指導者は“一緒に動くこと”がとても重要になります。
真似っこをしたがるので、運動の時には教えるより見せてあげると早いですね。
協調性は未発達ですが、単純な動作でも楽しめる時期ですので、“ごっこ遊び”などで大人と一緒に遊ぶことが多い時期です。

 

第3ステージ(5~8歳)
“プレゴールデンエイジ”

この時期はやんちゃでパワフルですね。
創造力が豊かで、動きを勝手にアレンジして遊びだしたり、ゲームなどでも様々な工夫をします。
この時期に重要な事は、“工夫やアレンジを認めてあげる”という事。
大人の都合やルールで子どもの創造力を削らないように注意しなければいけません。
また、協調性もでてくるので、ルールを決めて遊んだり、競争をたくさんします。

 

第4ステージ(9~12歳)
“ゴールデンエイジ”

動きの巧みさを身につけるのに最適な“即座の習得”の時期です。
この時期は、“正しい見本をみせてあげる”という事が重要となります。
また、重要ポイントなどは言葉でもちゃんと伝えてあげることで、正確な動きも意識できます。
『できた』という事がモチベーションとなりますので、“小さな成功、できた”を積み重ねられるようにしていきます。
この時期はグループを作りたがったり、細かいルールを自分たちで決めて遊んだり、仲の良いグループで遊ぶ時間がふえます。

 

このように、それぞれの時期によって様々な特徴を理解し、関わっていく事が必要です。

 

大人が都合のいいようにコントロールしようとしがちですが・・

・教えすぎない
・考えさせる
・ルールで縛らず、自由な発想を引き出す
・様々な運動刺激、感覚刺激が入るようにする
・小さな危険を経験させ、大きな危険への対応能力を身に着けさせる

このあたりを大切にしたいところですね。

特に、最後の“小さな危険の経験”は足りていない子がとても多いです。

今は、ゲームやカードなど室内遊びが多いですし、公園に行っても遊び方が制限されているところがとても多いです。

公園遊び禁止

 

【危ないから】

そういった理由で禁止になったりしますが・・

 

【安全】・【安心】・【清潔】

このあたりが“大人の都合”によってつくられている残念な時代です。

 

確かに、本当に危険な事からは守ってあげないといけませんが・・。

 

成長のためには、ちょっとした危険や痛みは絶対に必要なんです。

免疫機能を高めたり、タフに生きていくためには清潔すぎちゃいけないんです。

 
『危ないから、汚いから』

と子どもたちを過剰に守ると、
逆に子どもたちの成長を妨げるんです。

 

具体的な例を挙げると
・ナイフや包丁などの扱い
・子ども同士のケンカ
・遊び方

このへんは【昔と今】でとても大きく変わったと思います。

 

子どもたちの成長の為に本当に必要な事。

どう関わるのがいいのか、大人の都合ではなく、本当の意味での【子どものこと】を考えていかないといけませんね。