ニーイン・トゥ―アウトが良くない理由

こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。

 

スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。

 

何ですが、その前に。

暑い日が続きます!
熱中症には注意してくださいね。
熱中症の種類と対処法をまとめていますので『もしも』の時の為に確認をしておいてください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
熱中症の種類と対処法

 

では本題。

気付けばシリーズとなっている【膝】

今回は
【ニーイン・トゥ―アウト】についてです。

ニーイン・トゥ―アウト

気付けばシリーズとなっている【膝】

ここまで、膝の痛みを引き起こす原因、膝の捻じれやズレについて、改善するにはどうしたらいいのか?などお伝えしてきました。

 

簡単にまとめると

膝は股関節や足部の影響を大きく受け、膝は捻じれたりズレたりして、正しく動かない事がけっこうある。

という感じでしたね。
詳しくは下記をご確認ください。

膝の捻じれやズレ、痛みの原因

膝の捻じれやズレについて

膝の捻じれやズレを改善する

 

今回は、膝の捻じれやズレといえば出てくる問題。

ニーイン・トゥ―アウト

 

聞いたことありますかね?

ニーイントゥ―アウト

膝が内側に入ってしまうこんなやつ。

 

この【ニーイン・トゥ―アウト】
スポーツ選手、フィットネスクラブなどで運動されている方、一般の方・・・。
けっこうよくあるんです。

 

ニーイン・トゥ―アウトの状態で動くことは、
様々な痛みを引き起こす原因となります。

シンスプリント、脛骨(スネの骨)の疲労骨折、鵞足炎、腸脛靭帯炎、膝蓋骨後部痛症候群、滑膜ひだ症候群・・・・

スポーツ選手によくあるやつですね。

 

ニーイン・トゥ―アウトは、ちゃんとアプローチをしていけば改善できます。

ケガなど様々な事があって、膝を深く曲げる事ができない。
曲げる時に不安感、恐怖感がある。

このような方もちゃんと改善していけば大丈夫です。

 

正しく動いてくれないのに、ハードなトレーニングを行ったり、まだ正常な機能を取り戻していないのに負荷をかけ始めたりすると苦しく辛いだけで、なかなかうまいこと競技復帰、パフォーマンス向上に繋がらないので注意ですが。

 

無理なトレーニングで競技復帰ができなかったり、思うようにパフォーマンスが向上しないという事は残念ながらよくあるんです。

実際、サッカー元日本代表の某選手のリハビリでもありました。
人に動かしてもらう時でさえ痛みがあり、正常な動きができていないのに、自重でけっこうな負荷をかけたトレーニングをして・・・。

結局はケガを抱えたまま思うようにプレーできず・・

 

こんなの辛すぎですよね。

 

日常動作、日々のトレーニング、スポーツ動作などをちゃんと分析し、痛みの出ないように、ケガをしないようにする。
そして更なるパフォーマンス向上を目指しトレーニング。

そうしていかないといけませんよね。

ニーイン・トゥ―アウトがいけない理由

そもそも、なぜニーイン・トゥ―アウトはいけないのか確認しておきましょう。

『ニーイン・トゥ―アウトはいけんよ。』

と言われていても、何でいけないのか理由を知らないと説得力もなければ改善する気力も出ませんからね。

 

ニーイン・トゥ―アウトが良くない理由

ポイントは
膝にある靭帯

膝靭帯

うーん。
こういうの出てくると読む気が起きませんね。笑
少しだけお付き合いください。

・前十字靭帯
・後十字靭帯
・内側側副靭帯
・外側側副靭帯

膝にはこういった靭帯があります。

 

で。
“前十字靭帯”“後十字靭帯”の2つに注目すると
ニーイン・トゥ―アウトが良くない理由がみえてきます。

 

膝靭帯2

これは膝を前から見たものです。

・前十字靭帯
・後十字靭帯

この2つを探してみてください。

 

見つかりました?

実はこの2つ。
クロスしているんです。

膝靭帯クロス

左右だけでなく、前後にもクロス。

 

“クロスしている”

これが重要なポイントなんです。

 

膝の状態を3つのパターンで確認してみましょう。

 

パターン①

膝に捻じれやズレのない状態で、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)が理想的な位置にあるパターン。
⇒これは最も可動性も良く、骨の支持もしっかりしている、膝への負担が一番少ないポジション。

 

パターン②

膝を曲げたときに大腿骨(太ももの骨)に対して、脛骨(スネの骨)が内旋位(内側に捻じれている)のパターン。
⇒これは、“前十字靭帯”と“後十字靭帯”がよりクロスして、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)をひきつけ合う状態。
膝の安定性は増すんですが、内旋位(内側へ捻じれる)がきつすぎると動きに支障がでてきます。
膝関節へ圧がかかりすぎるんですね。

 

パターン③

大腿骨(太ももの骨)に対して脛骨(スネの骨)が外旋位(外側に捻じれている)状態。
これが“ニーイン・トゥ―アウト”と言われる状態。
⇒先ほど確認をした、“前十字靭帯”と“後十字靭帯”これがほどけるような状態となります。ということは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)が離れやすい状態。
簡単にいうと“膝がゆるゆる状態”ですね。

 

こうして確認をするとわかりやすいですね。

“ニーイン・トゥ―アウト”とは

膝がゆるゆるで不安定な状態。
ちょっとした負荷でもケガをしやすい状態。

 

スポーツ動作、特にコンタクトプレーのある競技、ジャンプ動作の多い競技の場合どうなるでしょうか・・・。

そういった競技にケガが多い理由がわかりますよね。

同時に、ケガを予防するためにはどうしたらいいのかもわかってきます。

 

この膝の状態。
実は、日常生活でなっている方もとても多いんです。

筋力のあるうちは意外と大丈夫だったりするんですが、筋力が低下してきた時に痛みが出てきます。

年配の方で膝に痛みを抱えている方って多いですよね。

 

スポーツ選手の場合、体にかかる負荷がとても大きいですよね。

・構造上も安定している
・支える、安定させる筋肉たちがちゃんと働く
・動かす筋肉もちゃんと連動して働く

ケガをせず、潜在能力をしっかり引き出し最高のパフォーマンスを発揮するためには、このような部分が重要ですね。

だからこそ技術が活かされるんです。

 

ただひたすらに練習する。負荷をかける、追い込む。

これだけじゃうまい事いきませんよ。

動きの質を高めていきましょう。