“インナーユニット”ד抗重力・姿勢保持筋”
こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。
スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。
今回は、静的安定性の獲得に重要な
【“インナーユニット”と“抗重力・体重支持(姿勢保持)アウターユニット”の機能統合】についてお伝えしていきます。
おさらい
・インナーユニット
・アウターユニット
・インナーマッスル
・アウターマッスル
前回、これらについて整理していきましたね。
○インナーユニット
→背骨・骨盤を正しい位置関係に保つ
○抗重力・体重支持(姿勢保持)アウターユニット
→動力や外力に対してカラダを支える、安定させる
○動的アウターユニット
→カラダを動かす
インナーマッスルは
インナーユニット+抗重力・体重支持(姿勢保持)アウターユニット
役割は⇒固定・安定・支持
アウターマッスルは
表層にある大きな筋肉たちが多く
役割は⇒固定・安定・支持+動力源
という事でした。
※関連記事→“インナーマッスル”と“アウターマッスル”について
機能統合
動くためには“支える”、“安定させる”という事が絶対に必要です。
ちゃんと支えることができているから動けるんです。
“静的安定性”がベースにあり、
そのうえで“動的安定性”が獲得されます。
この静的安定性の獲得に向けて重要になるのが
・インナーユニット
(背骨・骨盤を正しい位置関係に保つ)
・抗重力・体重支持(姿勢保持)アウターユニット
(動力や外力に対してカラダを支える)
この2つを機能統合させるということ。
機能統合というと難しく感じますが
“インナーユニット”と“抗重力・体重支持アウターユニット”を同時に使えるようにしていく。
どちらかだけでなく、一緒に力を合わせて働いてくれなければいけないという事です。
という事は、
背骨と骨盤を正しい位置関係に保ったまま、様々な負荷などに対しても体幹を安定させれるようにトレーニングをしていけば良い。
という事です。
とは言っても、いきなり様々な動きのトレーニングをしてもうまくできません。
そのための準備段階として、インナーユニットを働かせたまま、まずはある程度手足を動かすことができるようにしていきます。
そしてこういったトレーニングは
様々な肢位(ポジション)で行うことが重要です。
どの肢位(ポジション)でも外的な負荷などに対して、理想的な姿勢を保つことができるように、体幹の安定性を保つことができるようにトレーニングしていきます。
ここで確認をしていきたいのは
抗重力・姿勢保持筋といわれるのはどこか?
どのように鍛えればいいのか?
これらの筋肉は、基本的に単関節筋で、カラダの深いところにあるものが多いです。
(単関節筋…筋肉のハジからハジの間で関節をひとつまたぐ筋肉)
具体的に重要な筋肉は【下肢の抗重力筋】です。
ふくらはぎ、内腿、太もも、股関節とお尻、腰部など。
(こまかく筋肉を知りたい方は聞いていただいてもいいですが、まずは調べてみてくださいね。)
なぜ下肢の筋肉が重要なのかはわかりますよね?
日常動作はもちろんですが、ほとんどの競技は地に足つけて行いますからね。
そしてこの抗重力・姿勢保持筋ですが、
CKCエクササイズ・トレーニングによってしっかり刺激が入ります。
CKC(closed kinetic chain)とは、閉鎖運動連鎖と言って、手や足部など四肢の遠位端が床などに接した状態(体重のかかる状態)で行うエクササイズ。
腕立て伏せやスクワットなどですね。
ですので、
抗重力・姿勢保持筋を鍛えるためには、体重のかかった状態で行うCKCエクササイズが効果的という事です。
カラダを支える筋肉ですので当然ですよね。
【“インナーユニット”と“抗重力・体重支持(姿勢保持)アウターユニット”の機能統合】は
インナーユニットを働かせて
こういったエクササイズ、トレーニングをしていく事が必要という事です。
簡単に言うと
インナーユニットと抗重力・姿勢保持筋を一緒に機能させると、いい感じでカラダを安定させることができる。
そのためにはインナーユニットを働かせながら、抗重力・姿勢保持筋のトレーニングをすれば良い。
こういう事です。
先ほども書きましたが、
動きを安定させるためには、まず静的安定性の獲得が必須です。
動きが安定しない方、思うように動きが出ない方は、静的安定性がちゃんと獲得できているか確認してみましょう。
ひたすらに動きの練習をしていくよりも安全で効果的、そして他の動きにもつながり、パフォーマンスの向上にとって重要な事ですよ。