カラダの土台づくり③~コーディネート~
こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。
スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。
【カラダの土台づくり】について順番に整理していきます。
今回は
【コーディネート(効率よく体を動かす)】について。
土台づくりの重要性
まずは土台づくりの重要性をおさらいしていきましょう。
“パフォーマンス向上のためには基礎体力の向上が重要”
パフォーマンス向上のためには基本的な体力が非常に重要になります。
どんな技術や戦術も、基本的な体力がないと成り立ちません。
近年は技術や戦術が日々向上していますが、
選手の体力や気力が追いついていかない事が多いです。
現代の選手たちは、生活環境の変化などから活動量が低下し、基礎体力も低下しています。
そんな時代だからこそ、基本的な体力向上やヒトとしての基本機能を獲得するトレーニングを行う事が必要なんです。
そしてカラダづくりには流れがあります。
がむしゃらにトレーニングすればいいというものではないんですね。
①リアライメント(姿勢を整える)
→骨の位置や関節の位置などを整える
※詳しくはコチラ⇒カラダの土台づくり①~リアライメント~
②スタビリティ(姿勢と動きを安定させる)
→体を支える筋肉をちゃんと機能させ安定させる
※詳しくはコチラ⇒カラダの土台づくり②~スタビリティ~
③コーディネート(効率よく体を動かす)
→体幹部と手足を協調させる、連動させる
④アダプテーション(環境適応能力)
→様々な環境で適応できる体
⑤ストレングス(強さ、しなやかさ、体力的要素)
→筋トレなど、その人に必要な強さを獲得
⑥パフォーマンス(求める動きを獲得)
→スポーツ動作、技術的な動作を高める、強くする
このような流れで整理していくと効率よく、効果的にパフォーマンスの向上に繋がります。
コーディネート(効率よく体を動かす)
前回のスタビリティは“静的安定性”の獲得でしたね。
『姿勢を整えたら安定させましょうや』と。
そして今回は“静的安定性”の次。
“動的安定性”になります。
コーディネート、コーディネーションと言われるところで、
『体幹部を安定させたら手足を協調させましょう』という事です。
流れを簡単にまとめると
①“姿勢を整える”
↓ ↓ ↓ ↓
②“姿勢を安定させる”(体幹部の安定)
↓ ↓ ↓ ↓
③“効率よく動く”・“動きを安定させる”(手足を協調させる)
このような流れですね。
今回の部分については“動きづくり”として技術的なトレーニングの前に行う選手、チームも多いかと思います。
ここで整理しておきたいポイントなんですが・・。
【スタビリティ】と【コーディネート】の違いについて。
【スタビリティ】⇒静的安定性(姿勢を安定させる)
【コーディネート】⇒動的安定性(手足を協調させる)
今までの説明で、言葉ではこのように理解できるかと思います。
しかし!
実際にカラダの動きで違いがわかりますか?
・・・
・・・・・・
意外とうまく言えませんよね。
簡単に言うと【背骨の動きを伴うか伴わないか】です。
例えばよくあるエクササイズで確認してみましょう。
四つ這いのエクササイズ↓
背骨の動きを伴わず、姿勢を安定させたまま、手足を動かす。
これは静的安定性の獲得、スタビリティの方ですよね。
これに対してコチラ↓
背骨を一緒に丸めたり、反らせたり。
背骨の動きに手足を協調させていますね。
これはコア(体幹部)と手足を協調させるコーディネートになります。
そして、日常生活動作にしてもスポーツ動作にしても重要となるのが【効率の良い動き】です。
そのためには
・どんな動きに対しても身体の軸が保てる
・体幹を肩甲帯・骨盤帯と連動させる
このような事がポイントとなります。
肩甲帯と骨盤帯を連動ということは、背骨がうまく連動して動かなければいけません。
なんとなく“それっぽい動き”はできていても、確認すると背骨がうまく連動していないという事がとても多いので気を付けなければいけませんね。
そしてもう一つ。
【正しい動きを脳に学習させる】という事が重要です。
崩れた姿勢。不安定な状態での動きが長く続くと“脳”は『この姿勢が正しいんだ。この動きが正しい動きなんだ』と判断し、間違った姿勢や動きを無意識に行うようにしてしまいます。
だから姿勢を整えただけで終わったり、たまに動きの修正をする程度だど簡単に元に戻ってしまうんですね。
脳からしたら修正した姿勢や動きは『正しくないもの』として捉えるので脳が思っている正しい姿勢や動きに戻すんです。
という事は。
姿勢を整えたら、それを安定させ正しく動くという事を“脳に叩き込めばいい”ということです。
『このポジションで骨や関節を安定させてね、動くときはこうやって動くのが正しいんだよ。』
というのを脳に教えてあげるんですね。
で。
前回のスタビリティもですが、こういったエクササイズ・トレーニングは様々なポジションで行っていきましょう。
・仰向け
・横向き
・うつ伏せ
・四つ這い
・膝立ち
などなど様々なポジションで。
それに負荷や不安定性などの要素を加えてくといいですね。
無駄のない動き。
効率の良い動きを獲得することはケガ予防にも繋がりますし、楽に動くことができ、パフォーマンスの向上に大きく関わりますよ。