子どもの運動能力を高めるために必要な事

こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。

 

スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。

今回は
【運動能力を高める】です。

子どもたちを取り巻く環境

子どもたちは成長の過程で、生きていくうえで必要な基本的な機能を獲得します。

様々なスポーツで競技能力を高めていく時、カラダの基本機能はとても重要です。
基本機能・・・。カラダの土台ですね。

 

土台がスカスカだと、技術練習をしたところでうまくいきませんし、うまくいったとしても、ケガが多くなってしまいます。

子どもたちは、成長の過程で自然と基本機能を獲得します。

 

本来は。

今、環境の変化などにより、基本機能が自然と獲得されにくい時代となっています。

だからこそ、
カラダの基本機能を獲得するため、特別な事をしていかなければいけない時代となっているんです。

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カラダの土台づくり⑤~ストレングス~
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その時その時に必要な運動要素

子どもたちの発育発達の話になると出てくるのが
スキャモンの発育曲線。

スキャモンの発育曲線

シナプスは生まれる直前が最も多いから神経系違うんじゃないのか?
など色々なご意見もあるかと思いますが今は置いといて・・

 

大切なのは

それぞれの発達レベルに合わせて、その時に必要な運動要素を学習させてあげること

 

せっかくですので整理していきましょう。

 

第1ステージ(0~3歳)
“基本機能を獲得する時期”

・保育の領域で、皮膚感覚入力や、コミュニケーションなどと共に、基本機能が獲得しやすいような環境づくりが大切。

 

第2ステージ(3~5歳)
“基本機能を安定させる時期”

直立二足歩行というヒトの基本機能を安定させることを目的に運動指導することが大切です。
大人が模範となり、一緒に行うとより良いです。

 

第3ステージ(5~8歳)
“プレゴールデンエイジ”

寝返りや腹這いなどの身体活動を楽しめる時期で、様々な身体活動を通して、関節や筋肉の働きが神経系の発達を促します。
この時期は、脳が新しい刺激を求めるため、集中力は長く続きません。
運動や遊びなど様々な身体活動と組み合わせて、たくさんの運動刺激を与えることが重要です。
しっかりとカラダを使う経験をする事で、その後の運動発達に効果的となります。

 

第4ステージ(9~12歳)
“ゴールデンエイジ”

見たことがすぐにできる“即座の習得”を備えた時期。
運動能力が急速に発達するので、動きの巧みさを身につけるのに最適な時期です。
この“即座に習得”できる魔法のような時期は一生に一度みんなにおとずれます。
この時期を迎えたときに、姿勢が悪い、安定していない、思うように体をうごかせない。などの状態だと、せっかくのゴールデンエイジでもうまく習得できません。
また、多様な運動刺激が必要な時期ですので、ウォーミングアップなどにうまく取り入れて、より活動しやすい状態に身体機能を高めてからスポーツなどの活動にうつると良いですね。

 

 

整理してみると、それぞれの時期によって求められる刺激が異なることがよくわかりますね。

 

子どもは大人のミニチュアではありません。

子どもたちのカラダづくりは、安全に楽しく遊びながらやっていきましょう。

全ての運動を発達させる

子どもたちの成長、パフォーマンスの向上をサポートするために必要な事を色々と整理してきました。

 

最後に
全ての運動を発達させるために必要な事
をまとめていきます。

 

運動発達と運動学習の違いを知っておくとわかりやすいんですが、ここではざっくりと。

運動発達は、カラダの発達、成長の影響が大きいので個人差があります。
自分の体だけを使う運動能力の向上は“運動発達”の影響が強いんです。

 

で、道具を使ったり、特殊なスキルが必要となる運動は、その運動の経験の影響が大きいんです。
そして練習によって永続的にできるようになります。
自転車等そうですよね。
こういったものを“運動学習”と言います。

 

そして、どっちが重要かではなく。
当然、どっちも重要ですよね。

 

全ての運動は、体や神経系の発達と運動学習によって発達します

 

○脳・神経系の発達
○身体の発達
○運動経験

これらにアプローチしていく事が【全ての運動発達】につながります。

 

そして、
全ての子どもに可能性はあります!

 

周りの大人たちも、可能性を信じてサポートしていきましょう。