カラダの土台づくり⑤~ストレングス~

こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。

 

スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。

【カラダの土台づくり】について順番に整理していきます。

今回は
【ストレングス】について。

土台づくりの重要性

まずは土台づくりの重要性をおさらいしていきましょう。

“パフォーマンス向上のためには基礎体力の向上が重要”

パフォーマンス向上のためには基本的な体力が非常に重要になります。
どんな技術や戦術も、基本的な体力がないと成り立ちません。

パフォーマンスピラミッド

近年は技術や戦術が日々向上していますが、
選手の体力や気力が追いついていかない事が多いです。

現代の選手たちは、生活環境の変化などから活動量が低下し、基礎体力も低下しています。
そんな時代だからこそ、基本的な体力向上やヒトとしての基本機能を獲得するトレーニングを行う事が必要なんです。

 

そしてカラダづくりには流れがあります。
がむしゃらにトレーニングすればいいというものではないんですね。

①リアライメント(姿勢を整える)
→骨の位置や関節の位置などを整える
※詳しくはコチラ⇒カラダの土台づくり①~リアライメント~

②スタビリティ(姿勢と動きを安定させる)
→体を支える筋肉をちゃんと機能させ安定させる
※詳しくはコチラ⇒カラダの土台づくり②~スタビリティ~

③コーディネート(効率よく体を動かす)
→体幹部と手足を協調させる、連動させる
※詳しくはコチラ⇒カラダの土台づくり③~コーディネート~

④アダプテーション(環境適応能力)
→様々な環境で適応できる体
※詳しくはコチラ⇒カラダの土台づくり④~アダプテーション~

⑤ストレングス(強さ、しなやかさ、体力的要素)
→筋トレなど、その人に必要な強さを獲得

⑥パフォーマンス(求める動きを獲得)
→スポーツ動作、技術的な動作を高める、強くする

このような流れで整理していくと効率よく、効果的にパフォーマンスの向上に繋がります。

ストレングス

【ストレングス】というと“ザ・筋トレ”というイメージでしょうか。

1筋トレ

しかし、ただ単に筋トレをしてもパフォーマンスの向上に繋がらないという選手は多くいます。

基礎的な筋力は絶対に必要ですので、筋トレは必要なんですが・・。
それだけじゃうまくいかないという事です。

 

ここで重要なポイントとなるのは
“強くしなやかに、体力的要素を高める”
ということです。

そして、そのトレーニングは
“その選手に必要なもの”をやらなければ意味がありません。

言われてみると当然の事なんですが・・。

全てのトレーニングに意味がありますか?

理解し、正しくできていますか?

意外と『言われたからやっている』『いつものメニューだから』『目指す選手がやっていたから』などでやっている方が多いんですよね。

 

今、何が必要なのか選手によって当然違います。
という事は、必要なトレーニングも違ってきます。

ベースとなるところをチームで行う事はとても良いことです。
さらにプラスアルファの部分をきちんと見極めてできればより良いですよね。

 

例えば野球部あるある。

盗塁をバリバリ狙えるスピード自慢の選手。
ずっと走らされるような持久力系のトレーニングばかりやらされていると・・。

スピードが落ちてしまいます。
そして、落ちたスピードは戻りません。

 

プロ野球選手でも
『肉体改造』と言ってトレーニングを行い、間違った筋トレをしてしまった結果、パフォーマンスが低下し、ケガも増えてしまい残念な結果になる選手もいます。

 

サッカー選手でも、筋トレにはまり、筋肉がつきすぎた結果、パフォーマンスが低下しチームを解雇されてしまった選手がいます。

 

トレーニングをはき違えると
冗談ではなくそんな事になってしまうんです!

 

その競技、その選手に合ったカラダにしなければいけません。

やみくもに筋肉を鍛えても
最高のパフォーマンスを引き出すことはできないんです。

逆に、動きが重くなったり、関節可動域に問題が生じたり
パフォーマンスが低下し、ケガが増え、選手寿命を縮めてしまいます。

 

アスリートの最高のパフォーマンスを引き出し、常に発揮できるようにするためには、動作、動きを鍛えることが重要なんです。

そのためには、良い姿勢で安定しているか、関節の可動域や安定性はどうか、協調性・連動性はどうか。などをチェックい改善していかないといけないんです。

そして、ひとつひとつの動きの質を高めていくんです。

 

そうすると、変なケガはしなくなりますし、選手の持っている能力を最大限に引き出すことができます。

 

筋トレは、筋肉を大きくするというよりも
動作の質をさらに高める為に行うべきなんです。

 

『もっと重たい重量で!』
これが目的にならないように気を付けましょう!

 

全ては最高のパフォーマンスを引き出すために!