機能異常!~多裂筋~
こんにちは^_^
広島でアスリートの夢と挑戦をサポートするトレーナー枡川です。
スポーツ選手のケガ予防とパフォーマンス向上に必要な事をお伝えしております。
“インナーユニットの機能異常”について整理していきましょう。
(インナーユニットについて確認したい方はコチラ⇒インナーユニットとは?)
※前回の記事、腹横筋の機能異常について⇒腹横筋の機能異常
今回は“多裂筋の機能異常”について確認していきます。
多裂筋とは
多裂筋はインナーユニットを構成する筋肉のひとつ。
まずは簡単におさらいです。
(詳しくはコチラ⇒多裂筋とは?)
多裂筋は背骨がズレないように支えてくれて、
骨盤も良い感じの位置で安定させてくれるとても重要な筋肉。
そして、センサーがたくさんあり、カラダの軸・正中感覚にも大きく関わるんでしたね。
多裂筋の機能異常
前回の腹横筋に関しては
筋力が原因ではなく、脳の制御がうまくいっていなくて機能異常を引き起こすということでしたが。
この多裂筋に関しては
筋肉そのものに問題が起こります。
また、腹横筋が機能異常を起こすと多裂筋もうまく機能しなくなってしまいます。
という事は、インナーユニット全体がうまく機能しなくなるんです。
では、どんな機能異常があるのか詳しく確認していきましょう。
筋活動の低下
多裂筋は“筋力低下を起こしやすい筋肉”なんです。
当然ながら、筋力が低下すれば骨盤や背骨の安定性は弱くなります。
こうなった場合、ほかの部分で安定性を代償します。
当然よろしくないですよね。
疲労性
インナーユニットは常に働いていないといけませんが
持久力・耐久力が弱くなってしまい、うまく働けなくなります。
カラダは、うまく機能していない所があると他の筋肉で代償しようとするんですが、
こればっかりは代わりとなる筋肉がいないのです。
という事は
安定性不足になってしまい、背骨に大きな負担がかかってしまいます。
組織
多裂筋自体に、組織に問題が起こります。
萎縮(筋肉がちっちゃくなる)したり、細くなったり、かたくなって使えない状態になったり、筋肉が虫食い状態になってしまいます。
こうなってしまうと、当然ですが背骨の安定性は失われてしまいます。
まとめ
実は腰痛の方の多くは、多裂筋の機能異常を起こしています。
多裂筋の機能異常は、シンプルに筋肉トラブルですので
ちゃんと多裂筋を刺激していけば回復していきます。
(骨盤のズレや捻じれ、仙腸関節を整えてから行うことが重要です)
こうして確認をしていくと、4つの筋肉から構成されるインナーユニットですが
当然ながらそれぞれ役割があり、引き起こす機能異常も様々です。
コア(体幹)が重要!
よく聞くフレーズですが、
なんとなくカタチだけのトレーニングになっていませんか?
その方にどんな問題が起きていて、どのようなアプローチをしていく必要があるのか?
しっかり見極めて取り組んでいかなければいけませんね。
そうやって的確にアプローチをしていく事が
目的・目標達成への最短のアプローチとなります。